古 道 具 店 ・r e c i t
by recit-nishiogi
さむい週末です。
週はじめに降った雪が陽のあたらない屋根の上や路地にまだ残っています。

火曜日に、すきだった映画監督が交通事故で亡くなりました。
テオ・アンゲロプロス。

画面の隅々まで一分の隙なく美しい映像を撮るひとで、
細部に宿るものの存在を信じさせてくれる映画監督でした。
老齢ではあったけれど新しい作品の撮影中、あまりに残念です。

彼が描いた水上に沢山の筏や木舟を浮かべ黒旗を掲げた葬列の場面を憶いだしながら、
まだまだ生みだされる作品をみたかったな…
と、とてもがっかりしたし、哀しくなってしまいました。



















































# by recit-nishiogi | 2012-01-29 13:24 | k i n o
月 曜 日
空は雲に覆われて、ぼうっと遠くが白く霞むような、光の弱い冬の日です。
気温も低いせいか、静かな月曜日。

ぱらぱらと雑誌のページをめくっていたら、1年程前にこのnoteに載せた写真の
データの誤りに気が付きました。
ルイス・ハインの写真としていたものがベン・シャーンの撮影でした。
少年が綿花畑でコットンを摘む風景でハインも撮っている被写体なのですが、
何処かで名前が混乱してしてしまったらしく、訂正しています。
申し訳ありません。



小さなストーヴにくっついて、午後は本を読んでいました。
ウラジーミル・ナボコフの短篇集。

森の精が訪ねてきて白樺と苔の匂いを残して去っていく話や
夭折した少年の遺品の昆虫標本を取り出しながら涙する父親の話…
昆虫学者でもあったナボコフが物語を綴ると、何となくよいのです。

























# by recit-nishiogi | 2012-01-23 17:07
ス ト ー ヴ 選 び
朝、図書館から出てきた時には雪まじりでしたが、今はつめたい雨が降っています。
止みそうもないな…。
ストーヴが間にあってよかったです。
長い間寒く、来てくださった人たちをふるえあがらせてしまい、ごめんなさい。
慎重にものを選ぶのもほどほどにしないと周りに迷惑です。

耐震装置がついていなければ敷板を床に固定して使うつもりだったし、メーカーも型も
決まっているわけでなく、ふつうにシンプルなデザインであればよいのに、探すと見付からない。
目で見てきれいと思えるデザインというだけの条件に適うストーヴが案外ないのでした。



その間、きてくださったカメラマンさんが寒さに上衣も脱げず、
室内なのに野鳥の撮影をしている人のようになっていたり、
開店以来ずっと通ってくださっているおきゃくさんに「recit さむいから帰る…」と
言われてしまったりしましたが、風邪をひいた人、いないといいけれど…。













# by recit-nishiogi | 2012-01-21 14:36
s t o v e
ストーヴが毀れたのは前の冬の終りのことで、それ以来新しいものを探していたのですが、
今までと同じアラジンの15型にすると、耐震装置が付いていないのです。

そもそも灯油ストーヴ自体を禁止している建物は多く、ここは禁止ではないとはいえ
火事をだしては申し訳がないし、どうしようかな…と迷っていました。
周りの業者さんに15型を持っていませんか?と訊ねたりもしましたが、
結局は他の対震装置が付いているものにしました。


小柄でほっそりしたデザインがきれいです。
1970年代初めの型で古いしどのくらい使えるか分からないのですが、
ひさしぶりに灯油ストーヴの匂いはいいな…と思いました。







# by recit-nishiogi | 2012-01-19 12:35
一 月
大変おくればせながら、あけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。

5日からいつも通りに開けています。
昨日はずいぶん人が多い…と思ったら連休でした。
私の見ている暦では祭日に記がないので大体後で気が付きます。

いつもの冬であれば十二月のうちから木蓮の蕾を見上げるのですが、
引越をしたので何処に咲くのかわかりません。
朝夕歩いてくる道は住宅街の中で古い家が多いので幾本かはあるはず。
花の季節でないと見つけられないかな…。



樹木にさく白い花がすきで、今は毎朝通りがかる白玉椿をながめています。







・型紙 France































# by recit-nishiogi | 2012-01-09 13:57
年 の 瀬

年末年始の休業 12月29日(木)〜1月4日(水)


随分とおそく年賀状を書いています。
一年もそろそろおしまい。
来年も宜しくお願い致します。


                        r e c i t


# by recit-nishiogi | 2012-01-04 16:58
N o ë l

















by Christine de Rivoyre

>> 私には、クリスマスといえば静寂しか思いだせません。
私は聖心女学院の幼い寄宿生でした。
聖心女学院の先生がたは、とても詩的な方ばかりで、毎年、二十五日まで九日間の静修を私たちに
課される習慣なのでした。

その後、何年かたちました。
けれどもクリスマスの思いでのなかで、もっとも印象に残っているのは、この寄宿学校のなかの静寂なのです。
九日間というもの、それは死んだような静けさでした。

小さな女の子たちの黙りこくった行列が、聖母マリアの前を進んでゆきました。
聖母の足もとには二つの籠が置いてありました。
右の籠はからっぽでした。
左の籠はジャガイモでいっぱいでした。

小さな女の子たちは一人一人左の籠からジャガイモをとり、右の籠に入れるのです。
それは沈黙を守りとおした子だけがやれることなのでした。
そして静修の終わる九日目に、このジャガイモは全部貧しい子供たちに与えられるのでした。

つまり私たちの九日間の沈黙は、こうして貧しい子供たちに与えるジャガイモに変形して行ったわけですが、
この沈黙が、幼い私の心を深く動かしたのです。その時私は自分に向かってこう言ったものでした。
(もしもクリスチーヌ、あんたが一言でも喋ったらどこかの子が、あんたの不謹慎な行いのために、
 ジャガイモをもらえないで飢えに苦しむのよ)

私は当時八歳でした。
そして私は責任感というものを、そのとき、発見したのです。
私は賑やかな歌にみちた多くのクリスマスを忘れました。
でも、この沈黙のクリスマスだけは決してわすれることはありますまい。


# by recit-nishiogi | 2011-12-14 17:11
十 二 月
冬の灰色の雲。
雨は朝方で止みましたが、寒いです。

街道の公孫樹(いちょう)の木々は落葉して、歩いてくる途中踏む葉から樹液の微かに甘いような
匂いがします。
舗道の横に、薔薇に似たうすももいろの山茶花(さざんか)の花が今沢山咲いていてきれいなのですが、
山茶花の品種に、こんな軽やかでやさしい花があるのだと知りませんでした。
秋から冬へと移ってゆく季節が美しいです。

最近、ナチスドイツの迫害に関係したエリ・ヴィーゼルやプリーモ・レーヴィ、ヴィクトール・フランクル、
ジャージ・コジンスキー等の本を読んでいます。
自伝、記録、日記、小説…様々な形で書かれているのですが、いろいろ考えることばかり。
菜食主義者で肉は勿論、煙草もアルコール類も口にせず好物はキャンデーとクリームいりのパンだったという
アドルフ・ヒトラーの人物像は、あまりにとらえ難い。

エリ・ヴィーゼルは乾いた美しい文章で残酷なことを書く作家。
細いブルーの文字でタイトルの入った本のデザインがきれいです。







この頃、騒々しいのが更に苦手で、出掛けなくなってきました。
十二月の今頃毎年読み返したくなるクリスチーヌ・ド・リヴォワール
という女流作家の静かなノエルの話がとてもすきなのですが、
後で写しておこうかな…。














# by recit-nishiogi | 2011-12-14 15:19
u n t i t l e d
























































# by recit-nishiogi | 2011-11-30 15:53
気付かぬうちに秋深まり、東京の木々も少しずつ紅葉しています。
今日は天気がよく、暖かな日ざしが射しています。

企画展を終えてほっと息をつき、このノートの更新が滞りました。
またすこしずつ綴っていきたいと思います。


写真は九月のプラハですが、黄葉がはじまっていてきれいでした。
ヨーロッパの秋は林檎のパイや焼菓子がおいしいです。
幾つ食べたかな…沢山食べました。


そういえば、プラハの地下鉄の車内アナウンスメントは低音の男性のとてもいい声でした。
忘れられないくらいいい声だった…。














# by recit-nishiogi | 2011-11-30 13:28
土 曜 日


























# by recit-nishiogi | 2011-11-19 19:06











# by recit-nishiogi | 2011-11-19 13:49
< 前のページ 次のページ >